【駅メモ攻略】JR木次線旅行記
ご覧いただきまして、ありがとうございます!
この記事は、位置情報ゲーム「駅メモ」の攻略を主軸とした旅行記です。
駅メモに関する専門用語も使っていますが、これらの説明などは行わないことを先にお断りさせていただきます。
とは言え、純粋な旅行記としても楽しめるように記事を作成したつもりです。
駅メモをプレーされていない方にも楽しんでいただければ嬉しいです。
【駅メモ攻略】の記事では、「駅メモでの路線コンプを目的とした攻略法」をお届けします。
レーダーやルートビューンなどを使い、効率的に路線をコンプしたい方の助けになればと思います。
タイトルが「〇〇線旅行記」の形になっている記事では、攻略情報に加えて自分が実際に旅をした時の様子(旅行記)もお届けします。
この記事が、みなさんにとって今後の旅の参考になれば幸いです。
今回は「JR木次線」をご紹介します。
路線概要
【路線情報の補足】
基本的に普通列車のみの運行ですが、臨時のトロッコ列車「奥出雲おろち号」も走ります。
駅名の読み方に関する補足をしますと、木次線の起点・終点はそれぞれ宍道(しんじ)、備後落合(びんごおちあい)と読みます。
【アイテムでの攻略可否】
レーダーやルートビューンのみでの路線コンプリートは不可能です。
鉄道で攻略する場合は、木次線に乗車する必要があります。
ということで、実際に木次線に乗車しました!
ここからは、宍道駅から備後落合駅まで木次線に乗車した時の様子をお届けします。
紹介する列車や景色が、みなさんの今後の参考になれば幸いです。
旅行記
旅行日:2019年5月5日(日曜日)
【11:04 宍道駅、到着】
この日は、出雲市駅から旅をスタートしました。
写真に写る山陰本線の普通列車は、出雲市駅を10:41に発車したものです。
木次線の発車まで10分ほど待ち時間があったので、駅周辺を散策していました。
宍道駅にはクルーズトレイン「TWILIGHT EXPRESS 瑞風(みずかぜ)」も停車するので、瑞風の幕などが掲げてありました。
瑞風の停車時には、地元の方がお出迎えしてくれるそうです。
散策こそしましたが、この時は写真をあまり撮りませんでした。
色々と紹介できたら良かったのですが、この記事で共有できる写真は無いです…
駅周辺の様子が楽しみだった方、申し訳ありません。
駅周辺の散策も終わり、いよいよ木次線へと乗車します!
宍道駅での待ち時間もほとんどありません。
2020年12月現在のダイヤですと、
10:51発 出雲市
山陰本線 米子行
11:09着 宍道
11:12発 宍道
木次線 備後落合行
14:33着 備後落合
といった行程になりますので、宍道駅での待ち時間は3分です。
この後に紹介する木次線でも、自分が乗車した2019年5月と現在では発着時刻が異なる駅がいくつかあります。
実際に出雲市駅から木次線方面へ向かわれる方は、ご注意ください。
旅行記の最後には行程表もありますので、最新の情報はそちらでもご確認ください。
【11:18 宍道駅、出発】
こちらが、今回お世話になるJR木次線です。
この写真だと分かりにくいですが、宍道駅を発車する時点では2両編成です。
ここから約3時間かけて、備後落合駅へと向かいます!
木次線の車窓からは、山間部の集落など長閑な風景が楽しめます。
長閑な風景から一変して、路線名の由来にもなっている「木次駅」の周辺では赤い屋根瓦の家屋などの建物が多く見られました。
赤い屋根瓦の家屋は、島根県内ではよく見かけます。
この時は車窓をあまり撮っていなかったので、文面のみでの紹介となります。
1枚くらい撮ればよかったですね…
長閑な風景や赤い屋根瓦の家屋は、実際に木次線にご乗車になってお楽しみください!
それぞれ、出雲八代(いずもやしろ)、出雲三成(いずもみなり)と読みます。
〇〇何丁目という駅名なら数字が連続するのも分かりますが、そうでもないのに数字が連続しているのは珍しいなと思いました。
このように、景色だけでなく駅名にも注目してみると更に面白い旅になるかもしれません。
【12:58 出雲横田駅、到着】
大きなしめ縄が特徴的な駅舎は、まるで神社のようです。
しめ縄は出雲大社をイメージしたものなのかは定かではありませんが、立派ですね。
出雲横田駅に限らず、島根県の色々な場所で「しまねっこ」を目にします。
JR山陰本線などを走る特急スーパーおき・スーパーまつかぜは、「しまねっこ」がラッピングされた車両で走ることがあります。
宍道湖の北部などを走る一畑電車では、車内に「しまねっこ」が居る列車も走っています。
是非、島根県を観光した際は「しまねっこ」を探してみてください。
出雲横田駅では、10分ほど停車する予定です。
ここまで2両編成でやってきましたが、後ろの車両を切り離すようです。
せっかくなので、途中下車をして駅の周辺を散策してみました。
こちらが駅前の様子です。
「とりあえず駅前の様子を残しておこう」と思って撮った写真です。
後から知った話なんですが、この写真にはとある建物が写っていました。
しめ縄が特徴的な駅舎の左に、建物が見えると思います。
写真の左側で女性2人組にモザイクをかけていますが、その後ろに見える建物です。
この建物は「そろばん資料館」だそうです。
島根県の雲州そろばんは、兵庫県の播州そろばんと並んで有名とのことです。
先ほどの写真だと分かりにくいかもしれませんが、建物の側面にある模様がそろばんの珠のようになっています。
建物の側面にあるそろばんの珠の模様は、実際に出雲横田駅を下車した際に確かめてみてください。
雲州(うんしゅう)に使われている雲の字は、「出雲」に由来しています。
かつての地方行政区分では、同じ日本でも地方によって複数の律令国に分かれていました。
例:
現在の関東
武蔵国(むさしのくに)、相模国(さがみのくに)、など
現在の近畿
河内国(かわちのくに)、大和国(やまとのくに)、など
現在の島根県東部は出雲国(いずものくに)と呼ばれていました。
雲州は、出雲国の別称です。
雲州そろばんは、現在の島根県東部にあたる出雲国の名産ということになります。
「しまねっこ」の補足で紹介した一畑電車にある雲州平田駅にも、「雲州」の文字が使われています。
ちなみに、現在の島根県西部は石見国(いわみのくに)と呼ばれていました。
世界遺産の石見銀山や、伝統芸能の石見神楽で「石見」の文字を見かけます。
先ほども紹介した島根県の多くの家屋で見られる赤茶色の屋根に使われているのは、石見国の名産である石州瓦(せきしゅうがわら)です。
【13:02 出雲横田駅ホーム】
当時の自分は、雲州そろばんのことは全く知りませんでした。
なので、駅前の写真だけを撮影して早々にホームまで戻ってきました。
先ほどお伝えしたとおり、ここ出雲横田駅で後ろの車両を切り離します。
宍道駅から出雲横田駅までは、前1両が緑と黄色のラインが入った車両、後ろ1両がオレンジ1色の2両編成で運行してきました。
出雲横田駅ではオレンジ1色の車両を切り離し、緑と黄色のラインが入った車両のみがこの先の備後落合駅まで向かいます。
(日によっては、オレンジ1色の車両が備後落合駅へ行くこともあると思います。)
切り離しを見届けた後、緑&黄色ラインの1両となった列車に乗車します。
実は、これらにも名前があります。
緑&黄色ラインの配色は「木次色」、オレンジ1色の配色は「首都圏色」です。
これらは公式の呼称ではなく、鉄道ファンなどの間で使われる呼称です。
首都圏色は、別名「タラコ色」としても知られています。
首都圏色やタラコ色と言われている色は、正式には「朱色5号」といいます。
旅行記の冒頭、宍道駅で撮影した山陰本線の車両も朱色5号でした。
木次線の近隣を走る車両は違った配色になっており、「浜田色」「津山色」「福塩色」などの呼称で親しまれています。
どの配色がどの呼称かは割愛させていただきますが、列車の配色にも呼称があると頭の片隅に入れておいていただければ幸いです。
13:09、出雲横田駅を出発です。
出雲横田駅を出ると備後落合駅までは残り5駅なのですが、1時間20分ほど要します。
1駅の間はだいたい10分程度ですし、距離も残り30kmほどです。
1時間20分もかからなさそうですが、どうしてこんな時間がかかるのでしょうか?
この謎は、出雲坂根駅にて解明されます。
【13:30 出雲坂根駅、到着】
こちらが出雲坂根駅です。
全国でも珍しい「三段式スイッチバック」がある駅としても有名です。
ここから上り勾配が急になっていくので、少しでも勾配をなだらかにするために直線的なルートではなくジグザグしたり回り道をするようなルートを通ります。
Zの字のようにジグザグに敷設された線路を、列車は進行方向を変えながら進みます。
この線路の形や運行方式のことをスイッチバックといいます。
所要時間が思ったよりも長い理由の1つは、スイッチバックです。
ただ、この列車に限ってはもう1つの理由があります。
それは、臨時列車「奥出雲おろち号」との待ち合わせです。
待ち合わせのために20分ほど停車し、出雲坂根駅の発車は13:50です。
右側に見える白と青の車両が「奥出雲おろち号」です。
奥出雲おろち号は臨時列車ですので、いつも走っているとは限りません。
運行日であれば、奥出雲おろち号は13:48頃に出雲坂根駅へとやってきます。
是非とも、お見逃しなく!
出雲坂根駅の近くには、「延命水」があります。
駅舎の横にも延命水がありますが、道を挟んだ川のそばにも水汲み場があります。
こちらは、川のそばにある水汲み場へと続く道です。
飲み物を飲んで空になったペットボトルは後で捨てようと思っていましたが、結果的に捨てていなくて良かったです。
空になったペットボトルは2本あったので、その2本に延命水を汲んでいきました。
延命長寿の効能はすぐに分かるものではないですが、とても美味しかったです。
この先、長生きできると良いなと思います。
延命水の水汲み場から更に歩みを進めると、川のすぐ近くまで降りられます。
川の水や周りの木々も綺麗で、とても駅から徒歩数分とは思えない景色です。
出雲坂根駅で20分停車する間に、ぜひ立ち寄ってみてください!
先ほどお伝えした通り、奥出雲おろち号は13:48頃に出雲坂根駅へとやってきます。
まずは延命水や川の散策をし、その後に奥出雲おろち号を見るのが良さそうです。
ところで、「自分が乗っている列車は、出雲坂根駅で長時間停車するのかな?」と不安な方もいらっしゃると思います。
「散策しようと思ったら列車が発車してしまった…」なんてことがあったら恐ろしいですね。
列車の到着時刻や発車時刻は、スマホなどでも確認ができます。
例えば、乗換案内アプリのジョルダンでは下記のように表示されます。
長時間停車をする駅では到着時刻と出発時刻が分けて書かれているので、どの駅でどれくらいの時間を使えるのかが分かります。
他の乗換案内サービスでも同様の機能があると思うので、是非ご活用ください。
ちなみに、奥出雲おろち号が走らない日も時間調整のために20分ほど停車します。
奥出雲おろち号のスケジュールに関わらず、出雲坂根駅は13:30着、13:50発です。
途中で小屋のようなものが見えますが、これは線路の方向を変える分岐器を雪から守るためのスノーシェッドです。
この写真も撮っていないのでお見せできませんが、実際に乗車されたときにご確認ください。
こちらは、「奥出雲おろちループ」のGoogleストリートビューです。
三段式スイッチバックを終えると、この「奥出雲おろちループ」が車窓から見えます。
道路もあまりに急勾配だと困りますので、ループ構造とすることで道路の勾配を緩やかにして高低差をクリアしていきます。
木次線はループこそしませんが、「奥出雲おろちループ」の周りを大きく回り込む形で緩やかに勾配を上っていきます。
しかし、全国には鉄道のループ線も存在します。
例えば、JR上越線の湯檜曽ループ、JR北陸本線の鳩原ループ、JR肥薩線の大畑ループがあります。
いずれも難読な地名ですが、それぞれ湯檜曽(ゆびそ)、鳩原(はつはら)、大畑(おこば)と読みます。
湯檜曽ループ、鳩原ループは共に上り列車だけが通過し、下り線ではループ構造になっていません。
上り・下りという表現だと分かりにくいかもしれませんが、湯檜曽ループであれば水上・高崎方面の列車が、鳩原ループであれば近江塩津・米原・京都方面の列車がループ線を通過します。
是非、鉄道のループ線にも着目してみてください!
勾配を上りきると、三井野原(みいのはら)駅に到着します。
三井野原駅はJR西日本の駅では標高が最も高く、その標高は727mです。
付近にはスキー場もあり、民宿や旅館も立ち並びます。
これまで山間部を走っていたので、突然開けた場所に出たなという印象でした。
【14:33 備後落合駅、到着】
備後落合駅に到着です。
お疲れ様でした!
この時間に備後落合駅に着きますと、
・木次線
・芸備線(新見方面)
・芸備線(三次・広島方面)
の3つの列車を同時に見ることができます。
この後、自分は芸備線・福塩線・山陽新幹線経由で広島駅へ向かいました。
芸備線や福塩線の攻略は、別の記事にて共有させていただく予定です。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました!
この後は、行程や乗車券、付随情報などについてお伝えしていきます。
行程・乗車券情報
【行程】
木次線に乗車した2019年5月5日の行程表です。
当時の記録が乏しかったこともあり、行程表自体は2020年12月現在の情報で作成をしています。
そのため、行程表の前半は旅行記中の時間と合わない部分があります。
2019年5月と2020年12月現在の差異は、大きく下記の2つかと思います。
出雲坂根駅での停車時間は、変わらず20分です。
延命水や奥出雲おろち号を楽しみにしている方はご安心ください。
スマホに残っている写真の撮影時刻と照らし合わせると、備後落合駅を出発した以降の時刻は概ね変更は無いようです。
よって、上記の行程と同じルートで旅をする方もいらっしゃるかもしれません。
みなさんが木次線に乗車される際に、参考となれば幸いです。
【乗車券】
この日はフリーパスなどではなく、普通の乗車券で木次線を利用しました。
しかし、普通の乗車券とは言え、片道の距離が101kmを超える長い乗車券です。
JRの規定により、片道101kmを超える乗車券ならば「後戻りをしなければ」途中下車をしても良いことになっています。
「目的地ではない駅で降りるときっぷが回収されるのでは?」と不安かもしれません。
しかし、前述の通り今回は片道101kmを超える乗車券を使っていたので、きっぷは回収されずに旅を続けることができました。
先ほど「後戻りをしなければ」と書いたのは、今回の例で言えば「出雲坂根駅で降りた後に出雲横田駅や宍道駅に戻ってはいけない」ということです。
そのような利用をしたい場合には、青春18きっぷなどのフリーパスを利用するか別途で乗車券をご購入ください。
片道が101kmに満たない乗車券では、基本的に途中下車は認められていません。
ただ、運転手さんや車掌さんに確認をすれば特別に許可してもらえるケースもあるかもしれません。
基本的にダメだと認識しつつも、出雲坂根駅など降りてみたい駅があるならお願いしてみるのも良いかもしれませんね。
途中下車はダメと言われても文句は言えませんので、必ず運転手さんや車掌さんの指示に従っていただきますようお願いします。
付随情報
冒頭でお伝えした通り、レーダーやルートビューンなどでは攻略不可です。
よって、この記事ではアイテム関連のお話はありませんでした。
利用する列車に関して、自分は普通列車で木次線を走破しました。
出雲坂根駅の部分でお伝えした「奥出雲おろち号」で走破するのも良いと思います。
奥出雲おろち号は特急列車ではないので、青春18きっぷでも指定券さえ購入すれば利用できます。
また、山陰本線に直通して出雲市駅~備後落合駅間で運行される日もあります。
出雲市駅から奥出雲おろち号に乗って木次線を攻略するのも良さそうですね。
奥出雲おろち号の運行スケジュールは、JRおでかけネットなどをご確認ください。
基本的に、冬期(12月頃~3月頃)は運休となります。
まとめ
木次線はレーダーやルートビューンなどのアイテムでの攻略は不可でした。
路線コンプをするためには実際に木次線に乗車する必要があり、この記事では乗車したときの記録を共有させていただきました。
宍道駅11:12発の列車に乗ると、出雲坂根駅の停車中に清流の散策などができます。
良ければご利用ください!
ルートキー : j6s2uxaf
最後に
この記事で記載した攻略情報は、あくまでも「一個人の旅行の記録」です。
「これが最適解である」といった意図はありません。
また、他の攻略記事を批判する意図も無いことをご理解ください。
「付随情報」の部分では、みなさんの今後の参考になりそうな情報を紹介しました。
しかし、自分が乗っていない列車や自分が利用していない攻略法を記載しています。
正確な情報を記載したつもりですが、実際に見たり行ったりした訳ではないので一部に不正確な情報が含まれている可能性があります。
この点をご留意いただけますと助かります。
記載した情報は、基本的に自分が実際に旅行をした時点のものです。
現状と異なる部分には補足をさせていただいたつもりですが、記事の修正タイミング等により古い情報が掲載されている可能性がございます。
この点にもご留意いただけますと助かります。
ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました!
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