美術館が走る?世界最速の芸術鑑賞「現美新幹線」の魅力
現在は乗ることができない列車ですが、「過去にこんな列車があったんだ」という視点で見ていただければ幸いです。
【本記事の概要】
上越新幹線を走る世界最速の芸術鑑賞「現美新幹線」の魅力をお届けします。
「現美新幹線」車内の様子や、新潟でのおススメスポットも合わせて紹介します。
ご覧いただきまして、ありがとうございます!
今回の記事では、2019年11月2日に週末パスを用いて長野・新潟を旅行した行程から、「現美新幹線」のみをピックアップしてお届けします。
お伝えしたいポイントは2つです。
- 世界最速の芸術鑑賞「現美新幹線」
- 展望台?イタリアン?新潟名物のご紹介
世界最速の芸術鑑賞「現美新幹線」と新潟の魅力が、みなさんに伝われば嬉しいです!
世界最速の芸術鑑賞「現美新幹線」
早速質問ですが、みなさんは鉄道での移動が退屈ですか?
自分は鉄道が好きなので、移動や沿線の風景などが楽しみです。
しかし、この記事をご覧になっている方の中には、「旅行中の移動が退屈だ!」と感じる方もいらっしゃると思います。
普通の特急や新幹線では、退屈に感じる方が多いのかもしれません。
しかし、「車内でカフェラテを飲みながら、芸術鑑賞ができる」ような新幹線があったら、移動中も面白くなりそうですよね?
果たして、そんなものがあるのでしょうか?
実は、あるんです。
それが、今回ご紹介したい「現美新幹線」です。
色鮮やかな新幹線の外装を担当したのは、映画『ヘルタースケルター』の監督としても知られる写真家の蜷川実花さんです。
この外装は、新潟県長岡市の名物「長岡花火」をモチーフにしています。
現美新幹線は11号車~16号車の6両編成、各車両でそれぞれ違った芸術家の作品を鑑賞できます!
このツイートでも紹介しました。
ノアの誕生日なので、世界最速の芸術鑑賞「現美新幹線」の写真です。
— こさいん@祝・駅メモで全駅制覇達成(9,326駅/9,326駅) (@cosine_travel) 2020年4月28日
6両それぞれで違った形の芸術を鑑賞できます。
是非、お気に入りの車両を見つけてみてください! pic.twitter.com/aATIWgOaol
ちなみに、ツイート中にあるノアは、ゲームアプリ「駅メモ!」内のキャラクター(でんこ)です。
ノアは、現美新幹線をモデルにして作られたでんこです。
現美新幹線のデビュー日は2016年4月29日、ノアの誕生日も同じく4/29です。
13号車にはカフェもあるので、こちらで購入したコーヒーやカフェラテを飲みながら芸術鑑賞を楽しめます。
奥にある青い空間は、プラレールなどが置いてあるキッズスペースです。
もしお子さんが退屈してしまっても、キッズスペースで楽しく過ごせることでしょう。
自分が一番気に入ったのは、15号車の作品です。
作者のコメントを一部紹介します。(現美新幹線の車内で入手できるパンフレットから引用)
この作品は、川を散歩していたときに見た光景がきっかけになっています。川に反射した風景と現実の風景が水面を境にピタっとくっついて一体になり、巨大な生物が宇宙に浮いているようでした。
人それぞれ、好きな芸術は違うと思います。
是非、実際に乗って自分が好きな芸術を見つけてみてください!
現美新幹線の内装などは説明しましたが、以下のような疑問を抱いたのではないでしょうか?
・東京から乗れるの?
・特別な券が必要なの?
・いつ走ってるの?
これから、これらの疑問を解消していきます。
東京から乗れるの?
東京駅からは乗れません。
現美新幹線は、上越新幹線の一部である越後湯沢駅~新潟駅で運行しています。
東京方面から現美新幹線に乗るには、まずは東京駅や大宮駅から上越新幹線に乗って越後湯沢駅まで行きます。
みなさんの現在地から越後湯沢駅までの経路はこちらになります!
※現在地によっては、長岡駅や新潟駅など他の駅から乗車した方が便利な場合があります。
越後湯沢駅で改札を出ないなら、乗車券や特急券は越後湯沢駅の前後で分ける必要はありません。
東京駅~新潟駅で通しの乗車券・特急券を購入し、越後湯沢駅で現美新幹線に乗り換えればOKです!
【17:37 越後湯沢駅での乗り換え】
左:とき336号(E7系での運行)
右:とき456号(現美新幹線)
とき451号~とき456号が現美新幹線です。
現美新幹線と接続するのにちょうどいい新幹線はこちらです!
主要駅の時刻のみの記載ですが、参考になれば幸いです。
特別な券が必要なの?
芸術鑑賞券のようなものは必要ありません。
普通の新幹線に乗るときと同じく、自由席特急券でご乗車になれます!
これは、自分が実際に利用した乗車券・特急券です。
先程の話とも繋がりますが、ご覧の通り自由席特急券は越後湯沢駅で分かれていません。
乗車券はフリーパス「週末パス」ですので、普通の乗車券を使う方には参考にならないかもしれませんが…
週末パスに関しては別の記事にて説明をしているので、この記事の最後にリンクを貼っています。
越後湯沢駅で下車したい方は、特急券のみ越後湯沢駅で分割です。
乗車券は距離にもよりますが、東京駅~新潟駅の乗車券なら越後湯沢駅で途中下車が可能です!
現美新幹線の指定席車両は、11号車です。
しかし、指定席はわずか10席ほどですので、競争率は高いかもしれません。
12号車~16号車の自由席車両にも観賞用のソファがあります。
特にご希望が無ければ、自由席特急券でのご利用をおススメします!
いつ走ってるの?
現美新幹線は臨時列車です。
基本的に、土日には運行されていますが、運行されない土日もあります。
また、新型コロナウイルスの影響により、2020年5月中の運行はございません。
詳しい運行スケジュールは、JR東日本の公式ホームページをご覧ください!
停車駅と運行時刻の下に、運行カレンダーがあります。
是非、新潟へ向かうときや新潟から帰るときに、現美新幹線を楽しみながら移動してみてください!
「現美新幹線だけ乗って帰る」のも1つの旅行のかたちだと思いますが、折角なら新潟を観光したい方も多いと思います。
そんな方のために、新潟駅周辺でのおススメスポットを紹介します。
展望台?イタリアン?新潟名物のご紹介
今回紹介する新潟のおススメスポットは、大きく2つです。
これらのスポットの所在地はこちらです!
朱鷺メッセは、ホテルや展示場が一体となった複合施設です。
31階には、無料の展望台「Befcoばかうけ展望室」があります。
#スポット紹介 朱鷺メッセ(新潟県新潟市)
— こさいん@祝・駅メモで全駅制覇達成(9,326駅/9,326駅) (@cosine_travel) 2020年4月21日
新潟駅万代口から、徒歩なら30分ほど、バスなら3番線乗り場より新潟交通「佐渡汽船線」で15分ほどです。
朱鷺メッセの31階には、無料の展望台「Befcoばかうけ展望室」があります。
新潟市街や日本海が一望でき、天気が良ければ佐渡島も見えます!#新潟県 pic.twitter.com/YQGSfmooEz
朱鷺メッセの隣には、佐渡汽船のフェリーターミナルがあります。
佐渡島に行く前後で、展望台に立ち寄るのも良いかもしれません。
万代シテイは、ショッピングやグルメなどが楽しめる商業地区です。
多くの高速バスが発着するバスセンターも、ここ万代シテイにあります。
万代シテイのバスセンタービルには、2つの新潟名物があります。
1つは、バスセンタービル1階にある「万代そば」のカレーです。
ちょっとした甘味の中に、コクがあって美味しいです!
お土産用のカレーもあります。
#スポット紹介 万代シテイバスセンター(新潟県新潟市中央区)
— こさいん@祝・駅メモで全駅制覇達成(9,326駅/9,326駅) (@cosine_travel) 2020年5月2日
多くの高速バスが発着するバスセンターは、万代シテイにあります。
新潟駅から徒歩15分ほどです。
1階の隅にある「万代そば」では、カレーがおススメです!
ちょっとした甘みの中にコクがあって美味しいです。#新潟県 #万代シテイ pic.twitter.com/GUBoGe0Lk5
もう1つは、「イタリアン」です!
ピザやパスタが名物ではなく、「イタリアン」が名物なんです。
こちらのツイートにあるように、焼きそばにミートソースをかけたような形のご当地グルメがイタリアンです。
付け合わせのしょうがと混ぜて食べると更に美味しいです。
バスセンタービル2階にある「みかづき」で食べられます。
こちらが、新潟県のご当地グルメ「イタリアン」です!
— こさいん@祝・駅メモで全駅制覇達成(9,326駅/9,326駅) (@cosine_travel) 2020年5月2日
「みかづき」や「フレンド」で食べられます。
写真は、万代シテイバスセンター2階にある「みかづき」のイタリアンです。
「みかづき」は新潟市周辺を中心に、「フレンド」は長岡市周辺を中心に店舗を展開しています。 pic.twitter.com/OXzzwvOmoc
新潟には他にも、美味しいお米やお酒、新潟五大ラーメンなどたくさんの名物があります。
新潟駅の駅ビルでは、「ぽんしゅ館」で日本酒の利き酒が楽しめ、新潟五大ラーメンの1つである背油醤油系ラーメン店「しゃがら」も楽しめます!
酒蔵に興味がある方は、「今代司酒造」などで酒蔵見学もできます。
この記事を見て、現美新幹線や新潟旅行を面白そうと思っていただけたのなら嬉しいです。
新型コロナウイルスが落ち着いたら、是非「現美新幹線」で新潟旅行をしてみてください!
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました!
関東甲信越や東北地方の南側の旅行におススメな「週末パス」はこちらの記事をご覧ください。